失われた30年とも言われる経済の低成長の原因は、20世紀の終盤に始まった社会やお客様のニーズが、物質的な充足度から精神的満足度へ変化したことへの産業構造改革の遅れと考えられます。企業の役割が「良いモノの提供」から「お客様の成したいコトを達成する手段や支援の提供」へと変わり、産業構造も製造業からサービス、情報処理、物流などに主役が交代して来ました。
本書は、良い製品造りから企業価値の向上を目指した経営姿勢への切り替えこそが、日本の産業競争力復活の鍵と捉え、トヨタ生産方式(TPS)の自働化の機能の維持・進化のための科学的アプローチである自工程完結をコト価値時代の品質経営のツールとして提案するものです。
序 章
第1章 トヨタの品質保証の歴史
第2章 検査の技術者として学んだ事
第3章 品質保証部員として学んだ事
第4章 トヨタ生産方式を支える品質管理を学ぶ
第5章 コト価値への対応としての自工程完結活動
第6章 品質経営の改革
終 章