品質とは、不良を出さないことだけではなく、規格を満たすことだけでもありません。品質とは、その価値を、どこまで保証するのか、その判断を企業として引き受けることです。
AIは判断を助け、DXは選択肢を広げます。しかし、どこまでを保証するのかという線を引くことは、どの技術にも代替できません。本書は、品質を「管理」ではなく「意思決定」として捉え直す試みです。そして、その意思決定を支えるための考え方と構造を、「SDQキューブ」、「感性思考」、「共創型品質保証」を通して、理論と実践の両面から提示します。
もし本書を読み進める中で、あなたが立ち止まり、「自分ならどう決めるか」と考え始めたなら――それこそが本書の目的です。
第Ⅰ部 品質を決めるのは誰か
第1章 なぜこれまでの成功モデルが通用しなくなったのか
第2章 質価値とは何か
第3章 意思決定の構造を読み解く-SDQキューブによる可視化-
第4章 AIは意思決定を代替できるのか-SDQキューブによる価値設計プロセスから見えたこと-
第5章 感性は意思決定を変える-AI時代のマネジメントにおける新たな役割-
第6章 共創型品質保証-意味を設計するマネジメントへ-
第7章 専門家との対話-思考を引き出す10の問い-
終 章 意思決定とは何か
第Ⅱ部 SDQテンプレート実践ガイド-SDGs・DX・QCを統合し、価値設計と意思決定につなげるために-